森のど真ん中、森警察署となり… いしだ茶屋さん
森町はなんといってもお茶どころ。なんと30軒ものお茶屋さんがあるんですって！ だから、有名なお茶屋さんもたくさん。どのお店も腕を競っているので、どこのお茶屋さんに行ったらいいか、迷っちゃいます。そんななかで、森警察署があったりする、森の中心に、どーんとお店を構えているお茶屋さんがあります。いしだ茶屋さんです。
県道40号線をずんずんと走っていると、「いしだ茶屋」と書かれた大きな看板が目に飛び込んできました。ということで、いしだ茶屋さんにゴー。
贈答品にもできる高級茶を試飲！
- サービスでいただいたお茶「深山」
いしだ茶屋の前掛けをしたお茶娘人形に迎えられて、お店に入ると、お店の方が、「お茶をいかがですかぁ？」とお茶をすすめて下さいました。出していただいたのは、「深山」というお茶。「しんざん」と読むそうです。
一口飲んでみると、ふわっとおいしい。伺ったのは、3月半ば。新茶が出る前なので、もしかするとお茶のシーズンじゃないかも…、と思っていたのですが、しっかりおいしいお茶がとってあるんですね。大変、シツレイいたしました･･･。森には、年中おいしいお茶がありました。
それにしても、あまりにおいしいお茶だったので、聞いてみました。するとびっくり！無料の試飲サービスなのに、この「深山」は、贈答用にも使える高級品。本当にお茶に対して、真剣にとりくんでいらっしゃるのが、にじみ出ています。
さすが、森町、風格感じる店内
- 明るくキレイな店内には、風格を感じます
いしだ茶屋さんのお店は、広々としていて、とても明るく、上品なおもむきがあります。さすが、森町のお茶屋さん！という風格を感じさせる店内です。「お茶どころ、森へ来たんだなぁ～」とちょっと厳粛な気持ちになります。
- 森山焼きも取り揃えています
やっぱり、たくさんのお茶が並んでいるので、どれにしていいか迷ってしまいました。どんなお茶を買ったらいいのか…、はて…。お店の方に聞いてみました。
「どんなお茶がいいんでしょうか…」
どうにも答えようのない質問を、投げかけてしまいました。
でも、さすが、お茶の専門家です。
「どんな用途で使われますか？」
「おうちで毎日飲むためでしょうか…」
「贈り物にします？」
「おうち用だけど、ちょっといいお茶飲みたいって時にいいのは？」
こちらの希望を上手に聞きだして、選ぶお手伝いをしてくれました。ほんと、よかった。ほっ。
それから、森で有名な森山焼きのお茶器も、いっぱい並んでいました。
ほんとうに、ずらーっとたくさん。森の伝統を大切にして、お茶を楽しめるように、気配りがされているんですね。カンゲキ～。
静岡の銘茶詰め合わせティーバック、お買い上げ～
- 静五咲というティーバックセット
正統派のお茶はもちろんですが、便利でたのしいアイディア商品もあります。
いしだ茶屋さんは、もちろん、森のお茶屋さん。でも、よく考えてみると、静岡のお茶屋さんでもあります。
お店の入り口に、どどーんとディスプレイしてある、黒い箱を発見しました。
「これ、なんですかぁ。」と、再び質問タイムです。これ、「静五咲」というお茶セット。なんと、静岡のおいしい五産地のお茶をティーバックにして、飲み比べできるという、うれしくて、たのしい商品です。入っているのは、清水の煎茶、川根の煎茶、岡部の玉露茶、菊川の深蒸し茶、そして本命、森の深蒸し茶！それぞれ、2包ずつ入ってなんと、840円なり。静岡の銘茶が少しずつ飲めて、です。それもティーバックなので、とってもラクだし･･･。
ということで、迷わずお買い上げしてしまいました、「静五咲」。
- 静五咲をいれてみました
さっそく、おうちに帰って、静五咲の箱を開けてみました。うわー、かわいいし、おしゃれ！なんか、職場にもって行きたいかんじです。これ、持ってくと、ちょっと自慢げに、お昼の時間がすごせそう！
まず、試したのは、もちろん森の深蒸し茶。ぬるめのお湯で入れてみました。とってもキレイな色です。ひとくち、口に含んでみると、まったりと口の中を転がるかんじで、ふか～いコクが…。でも、ノドのおくがガサガサ渋くなっちゃうよ～っていうのではないです。うまみが、ぎゅっと詰まっているみたい。味は濃いのに、シブすぎない。うーん。シブい心遣いな味ですわぁ。
このセット、ティーバックだから、お手軽っていうのが、いいですよね。でも、一般的に言うと、ティーバックのお茶って、便利なぶん、味や風味がアレなときって、正直あります。でも、これ、すごいです。三角の形、テトラタイプのティーバックで、袋の中で、ゆったり、ゆったりお茶の葉が泳ぐから、味がよくでます。「あんまり味、でないじゃ～ん」とスプーンでぐりぐり押さえつけちゃうというのは、ナシです。はい。それに、ティーバックの材質は、メッシュなので、紙臭さもないし。きちっとお茶の葉をお急須に入れて作ったときみたいな、本格的な味です。それに、ティーバックは、一包一包、乾燥剤が封入されていて、アルミの包装なので、湿気が入ってしまうことも、ないみたい。ほんと、脱帽なティーバックです。参りました…。
ところで、お茶のお値段って…
- 上から、高級なお茶、中間のお茶、お手ごろ価格のお茶の葉
ところで、前々から、フシギに思っていたのですが、お茶って、とってもお高いのから、お手ごろなものまで、値段設定が、ほんとに広い。でも、どうして???
「こういう疑問は、お茶屋さんに聞いちゃえ！」と、いしださんに質問してみました。
おおー、その理由と、違い、実物つきで教えてくださいました。
写真一番上のが、高級品のお茶。とってもキメが細かい感じですよね。高級とろろ昆布みたい。これは、早い時期に、みるい、若い葉っぱを摘んで作ったお茶だから。早くに摘んだお茶の葉は、小さくて、やわらかくて、若々しい。だから、できあがったお茶も、くるんと小さくて、キメが細かくそろってる。
写真真ん中のは、中級品。一番下のは、お手ごろ価格のものです。お手ごろ価格のは、がさがさと、茎っぽいのが見えるし、葉のひとつひとつが、ちょっと大きめ。これは、高級品のお茶よりもあとに収穫したお茶だから。葉っぱが大きくなって、大人になって硬い葉っぱになっているからなんですって。木の葉っぱって、若葉のころは、きみどり色をしていて、やわらかいけど、盛夏になっていくと、深いみどり色の厚みのある硬い葉っぱになりますよね。まさに、そんな感じの違いなんだとか。
と、こんな風にお値段の違いがあるんだそうですが、じゃあ、お味のほうは？
ひとことでいうなら、「うまみと甘み」!!!
高級品になればなるほど、上品なうまみや甘みが感じられるし、お手ごろ価格のは、渋みが強いタイプになるんですって。だから、「お茶は、ニガくて、シブいのに限る」っていう人にとっては、むしろお手ごろ価格のお茶のほうがぴったり。自分好みのを見つけるのが、ポイントかも、です。それと、100gあたり1000円を超えるような、お高級なお茶は、いれ方次第で、いろんな味が出せるんですって。おいしいお茶、自分好みのお茶がいれられるように、工夫や努力ができる…。おほほほほ。おいしいお茶がいれられるようになりたいなっ。
本格！森のお茶ソフトクリームで、いっぷく♥
- 森のお茶ソフトクリーム。ミニサイズは100円で！
ありました、ありました。いしだ茶屋さんにもありました。お茶屋さんスイーツ、です。うふふ。森のお茶を使ったソフトクリーム♥
まあ、言っちゃうと、お茶のソフトクリームって、見かけるかも、ですが、いしだ茶屋さんのは、ちょっと違う。やっぱ、お茶屋さんが作っているのだから、お茶本格度が、ちょっと違う。きゃぁ～。見て、見て、見てください。お茶のつぶつぶが見え～る。「お茶カラーのソフトクリームです、どどーん。」というのではなくて、恥じらった風に煎茶色。ああ、ホントにキチンとお茶で作ってあるんだなって、分かる感じです。
お支払いを済ませると、ひとつひとつ手づくりで、ていねいに作ってくれました。さっそく、イートインでぺろっと食べちゃいました。ふぅむ。お味のほうも、さっぱり、すっきりお茶テイストで、ホントの意味で本格派。甘ったるくないので、おノドがかわき気味なときに食べても、めちゃめちゃナイス。あっという間に、ぺろり、ごくん。
小さいタイプのは、100円でお手軽だし、冷たいもの食べすぎでおなか冷えちゃうかも…って心配もなし。森歩きにちょっとくたびれたとき、いしだ茶屋さんの森のお茶ソフトクリームで、ちょっといっぷく。っていうのもいいかも、です。お茶味のタイプだけじゃなくって、バニラのも、バニラとお茶味のとミックスになったタイプもあるしで、なんか、ウレシイ。
お茶がおいしいのは当然。スイーツもおいしい森のお茶屋さん。もう、目がハートマークです。むふっ。
いしだ茶店さんのホームページ やっぱりあります!!
いしだ茶屋さんのホームページ発見しました。森のお茶屋さんの貫禄を感じさせるおもむきいっぱいのサイトです。ひらに、ひらに～。
いしだ茶屋さんのホームページへジャ～ンプ。
森歩き日記
