森のお茶屋さんといえば…のヤマチョウ 鈴木長十商店さん
森町はお茶どころとしてとっても有名。有名なお茶屋さんもたくさんあって、どのお店も腕を競っておいしいお茶を作っています。2011年の東京都優良茶品評会では、上位受賞を森のお茶屋さんが独占状態です。だから森のお茶屋さんに行って、「はずれた~」ということは普通、ありません。そんな中で、2011年の東京都優良茶品評会1等1席を受賞したのがヤマチョウ鈴木長十商店さんです。すごーい。新聞でも、取り上げられていました。
ということで、ヤマチョウ鈴木長十商店さんにいってみました。
気配りが心にくいお茶のサービス
- サービスでいただいた冷茶
「こんにちは~」とお店に入ると、お店の方が、「お茶をお出ししますが、冷たいお茶と、温かいお茶、どちらがいいですか?」と声をかけてくださいました。無料のお茶サービスなのに、冷たいのがいいか熱いのがいいのか聞いてくれるんです! 今日は、とっても暑かったので、のどがカラカラ。「冷たいのでお願いします…」とお願いしちゃいました。
こんなに暑い日だから、私は冷たいお茶がほしいと思いましたが、やっぱりお茶は熱いのに限るって人だって多いですよね。そんな細かいところまで、気配りしてくださるお店って、すごいですよね。お茶に対する自信とていねいさを感じます。
冷茶として出してくださったのが、やまちょうの特上水出し煎茶です。もちろんお店の商品で、ティーバックタイプで630円で販売しています。いただいてみると、「これ、ほんとにティーバック?」っていうくらいおいしいです。正直いうと、夏は冷たい飲み物がいいよねって言いつつも、冷茶ってなかなかおいしいのに出会えない。でも、これ、惚れるわ…。
- 熱いお茶までいただいちゃいました…
いろいろお話伺っているうちに、のどがまたかわいてきちゃったな~と思っていたら、「もう一杯、お入れしますね」と今度は温かいお茶をくださいました。ほんと、きめ細かい心遣いです。
熱いお茶として出してくださったのは、「御林のあさつゆ」という掛川のお茶でした。
- 御林のあさつゆ 100g 1680円
ひとくちいただいてみると、口の中にまったりとお茶のこくが広がります。色のとおり、味も濃いお茶ですが、いわゆる「深むし茶」ではないそうです。とろ~っとして、しっかりいただける感じです。お茶を飲んだな~という気持ちになります。ということで、お土産には、この「御林のあさつゆ」お買い上げで~す。
この「御林のあさつゆ」について、聞いてみました。「御林」は「おんはやし」と読むんですって。「御林」は、掛川市の東部にある地域で、とっても小さい地域だそうです。とても珍しく貴重で、高級なお茶が作られているそうです。へぇ~。勉強になるなぁ。めもめも。
たくさんの種類のお茶があります
- 店内にはたくさんの種類のお茶が並んでいます
鈴木長十商店さんの店内は、広々としていて、中央には、大きなテーブルがどーんと置かれています。このテーブルでお茶をいただきながら、店内のお茶を見て回ることができます。たくさんの種類のお茶が陳列されているので、どのお茶を選んだらいいのか迷ってしまいます。でも、心配御無用です。いつも飲んでいるお茶やお値段から、ぴったりのお茶をお店の方がアドバイスしてくれます。
お店の方に、アドバイスをもらっているとき、ちょっと心配していることを聞いちゃいました。「放射能のほうは大丈夫なんでしょうか…」
即座に答えが返ってきました。
「当店の商品は、全種類、それぞれ別個に、放射能のテストをして、クリアしています」
ということでした。このとき教えていただいたのですが、全種類のお茶をテストしているのですが、ひとつの種類のお茶につき、テストするのに2Kgずつのお茶を使うんですって。だから、一種類のお茶を「安全です」っていうためにずいぶんなコストがかかってしまうんですって…。そうですよねぇ、100gのお値段があれだから、かける20倍ってことですよね。てことは、超高級茶になると…。あれっ、計算できないや。
歴史も規模もスゴイ 鈴木長十商店さん
- 鈴木長十商店さんの工場
おいしいお茶をいただきながら、いろいろお話伺っちゃいました。
なんと鈴木長十商店さんって、創業120年の超老舗で、いまは4代目のご主人だそうです。ちなみに5代目もいらっしゃるそうです。
それから工場や冷蔵庫も見せていただきました。お店の裏側にまわると、とっても大きい冷蔵庫や工場がありました。お茶って、いわれてみればそうだけど、5月に摘み取ったあと、保存しておかなきゃならないんですよねぇ。で、お店でも冷蔵庫に入れて保存しているんですって。冷蔵庫、すごいです。とっても大きくって、体育館みたいです。入り口を入ると、夏なのにひやーっとします。なんと温度の設定はマイナス5度。冷たいわけだわ。中は薄暗くなっていて、箱に入れられたお茶が整然と積まれていました。こういうところでしっかり保存されていて、私に飲まれる日を待っていてくれるのねぇ~。かんげきだわ~。あっ、そうだ、家に帰ったら、うちでもお茶の保存は冷凍庫にしようぅ。
気になる商品、「ごぼうの皮だけ茶」をトライ!!!
- ごぼうの皮だけ茶 500円
このごろ、なにかと耳にする「ごぼう茶」。鈴木長十商店さんで発見したので、さっそく、さっそく、わたしもトライです。
パッケージからして、お日さまいっぱい。太陽サンサン、ほんわか、ほんわか気分になります。
ココロがほっこりしたところで、わくわくと封を開けてみると…。うわぁ。封を切った瞬間に、ふわっと、太陽のにおい、大地のかおりが広がります。カラダから力がふっと抜けて、リラックスできる感じ。これが、お日さまを芯まで浴びた、ごぼうの香りなのね、きっと。ほっ。
ごぼうの皮だけ茶、三角形のテトラタイプのティーバックになってました。それも、メッシュタイプの素材で。いつもかおりや風味に厳しい、お茶屋さんクオリティ、ってことですよね。ふえぇぇぇ~。
と、カンドー状態で、ごぼうの皮だけ茶を入れてみると…。
きゃー、きゃー。とってもキレイなコハク色。こんな宝石ほしいですわぁカラーです。うふっ。ひとくち、口に含むと、よく炒ったような、軽いにが味が、口いっぱいに、広がっていきます。そして続いて、ふわっと香ばしいかおりが広がるって風。いうなれば、太陽のお茶です。ほんと。
手軽でベンリなティーバックだし、おやかんで、たっぷり煮出して作っても、よさそう。アツアツのも、もちろんだけど、さめても、しっかりおいしいから、まとめて作って水筒に入れて持ち歩くのに、いいお茶だわぁ。
絶品♥お茶屋スイーツ、森の茶これーと
- 森の茶これーと・ほうじ茶 480円
遠州森町には、おいしいお菓子屋さんがいっぱい。でも、お茶屋さんにも、お茶屋さんならではのおいしいスイーツがあるのも、森町の自慢。
そんな、お茶屋さんスイーツのなかでも、人気商品なのが、「森の茶これーと」。お茶がふんだんに使われたチョコレートで、本格派な大人の味わいです。今日は、「森の茶これーと」のほうじ茶味のを買いました。
よく、お抹茶が練りこまれたチョコってあるけど、それともひと味も、ひた味も違う、一歩うえ行くヲトナのチョコレート。甘さ控えめで、ほうじ茶をそのまま取り込んだみたい。「お茶のような味とか風味がどどーん」っていう力技なのとは、ゼンゼン違います。ほうじ茶と同じく、控えめな味わいで、甘すぎず、シブすぎず。「どうして、こんな絶妙なバランスが取れたんだろう」って思わないではいられない味。まさに、大人が、ちょこちょこ、ちょこちょこ、続けて食べたくなる、そんなチョコレートです。感動して、口がぱかっと開いちゃいました。ふぅう。
毎日飲むお茶がおいしいシアワセ♥
- 森の輝(かがやき) 100gで525円
- 森の輝・キレイな茶葉です。
- おやつタイムに、ごはんタイムに…
嬉しいとき、これぞ!っていうときに、ちょっといいお茶を飲むのって、ダイスキ。心がうきうきします。
でも、毎日、毎日飲んでるお茶が、しっかりおいしいって、ホントは一番のシアワセかも…。ごはんのとき、おやつのとき…、そういう日常に、おおっとおいしいお茶があるって、実はとってもおゼータク。
そんな日常つかいにぴったりなお茶、鈴木長十商店さんで見つけました。
この、森の輝(かがやき)ってお茶、100gで525円なりで、けっこう、お手ごろ価格。しばらく分、がばっとまとめて買えちゃう、そういうお値段かもしれません。ということで、今回のお茶は、森の輝に決定。お買い上げです。
さっそく、飲んでみました。うぁわああ~。お手ごろ価格なのに、お味のほうは、やっぱり、しっかり「ヤマチョウ級」で、裏切られないテイスト。遠州森町のお茶らしく、しっかり深い味わいです。じっくり時間をかけて入れてあげると、キレイなヒスイ的深緑色で、「ああ、お茶っていいなぁ」とため息をつきたくなるかんじです。晩ごはんとか、おやつとか、そういうときのお供にぴったり。ごはんを引き立てつつも、味のしっかりしたお料理にも負けない深さで、お茶のおいしさをしっかり味わえる風です。
もう、これは、毎日のお茶、森の輝が固定席になりそうな予感です。のほほほほ。
ヤマチョウ・オリジナルを楽しむ!!!優煎茶をお手軽に!!!
- 試飲させてもらった粉末タイプの優煎茶
- 粉末タイプの優煎茶 80g入りで1050円
鈴木長十商店さんには、オリジナルの商品がいっぱい。そんなヤマチョウ・オリジナルに数多く使われているのが、優煎茶。「茶これーと」とか、ことまち横丁さんのかき氷とかの、有名スイーツに使われているんですって。
そんな優煎茶の粉末タイプを発見です。お店の方に、「どんなカンジなんでしょうかねぇ」と、これ以上ないほどのあいまいな質問をしてしまいました…。なんと、この優煎茶、無農薬のお茶で、「ホント、飲みやすいお茶なんですよ~」と教えてくださいました。
スプーンでお粉をすくって、お湯をそそぎ、マドラーで手早く混ぜて…。ひとくち、口に運んでみると…。
ひえーっっっ、なんですか?これ???
ホント、ホント、ホント、びっくりです。見た感じ、粉末のお茶だし、なんとなく、お抹茶風かしらと思っていたのですが、ホント、軽い。するすると、のどの奥まで吸い込まれていくみたい。全自動状態です。お抹茶みたいに濃くてキレイな色で、目も楽しめるのに、お味は、やっぱり煎茶。ひとくち口に運んだつもりが、あっという間に飲み干しちゃいました。
こんなカンドーのお味が、粉末タイプでお手軽なんて!!!「マイボトルに入れて、お湯と一緒にしゃかしゃか振ってもおいしくできますよ」とのこと。これからわたしの水筒のなかみは、この優煎茶になりそうです。きゃっ。
- ボトルに入ったタイプのもある!!!
おほほほほ、お店の方に、聞いちゃいました。粉末タイプの優煎茶、袋に入ったタイプのと、ボトルに入ったタイプの、2種類あるけど、入れ物が違うだけじゃなくて、中身も違うんですって!!!飲んだ感じもしっかり違うから、両方試して、自分好みのを見つけてみてね!とのこと。
おベンリ商品だって(だからこそ、かしらん?)、味をとことん追求するヤマチョウさんのカンロクですよね。わたしも両方買って、飲み比べ♥です、です。
わたしのお気に入りのお茶が、ティーバッグに???
- 7gずつ、スプーンでマスに入れていきます。
- ティーバックの元になるメッシュっぽい素材をのせて…
- がちゃんっとフタを閉めます
- わずか数十秒でできあがり。ティーバッグができてる!!
- ぱりぱりとはがして、完了っ。
感動のマシーン。ヤマチョウさんで発見しました。
なんと、自分の好きな銘柄のお茶を、ティーバッグに加工してくれるんですって!!!
遠州森のお茶がおいしいのは自明の理。間違いないけど、誰にでも気軽にプレゼントできるかって言うと、ちょっと…というときがあるのも、事実です。お宅とかじゃなく、オフィスにおじゃまするとき、「手土産に遠州森のお茶を持って行きたいなぁ~」って思うときあります。でも、そのオフィスが、お茶をいれる習慣がなかったりすると、お茶がらのしまつとか、いろいろあるから、お茶当番の方が大変になっちゃうかも…って心配しちゃうとき、ありますよね。ほんとは、とってもおいしいから、ぜひにも、って思いつつ、別のお土産用意しちゃったりして…。
もう、これからはそんな悩みは解決です!!!
ヤマチョウ鈴木長十商店さんでは、店内でフツーに売っているお茶から好みのお茶を選んで、ティーバッグに加工してくれるんですって。店内にいっぱいいっぱいある銘柄の、どれでもOKなんですって。まあ、どうしましょ。たしかに、ティーバッグのお茶も、結構増えてきたけど、やっぱり、そのまま計り売りしているのよりは、ずっと選択肢が少ない。「ティーバッグで」って条件があるときは、選べるのが少なかったりして、「まあ、これにしておくか…」てな風になりがちです。
でも、これなら、自分の本当に本当に、お気に入りの銘柄のをティーバッグで楽しめる!!!「わたしイチオシ」のお茶をお土産にできる!それも、先方で困っちゃうかな?とか心配ナシに!!!もう、ワクワクです。こんど、お世話になった方の事務所に行くときは、これ、お土産に決定です、ぜったい。
てなわけで、わたしのデイリーお気に入りお茶の「森の輝き」をティーバッグに加工してもらいました。このティーバッグの素材、トウモロコシを原料にしている、自然派のもの。だけど、メッシュタイプっぽくなっているので、お茶の出も、バツグン。細かいところまで、心くばりされていて、「やっぱり、ヤマチョウさん」と言いたい気分。感動で、キャーキャー言いながら見学しちゃいました。
ところで、お値段ですが、もとのお茶の値段に、プラス加工料がかかります。といっても100gあたり105円だけ。もとのパッケージに、「ティーバッグだよ!」ということが伝わるように、ピンクのシールを貼ってもらえます。はでばでしいパッケージじゃぁないけど、贈り物なら、先方への心づかいは一級品。ココロの化粧箱に入ってるって感じです。
- ピンクのシールが目じるし。メッシュっぽい素材で、よくお茶が出る。
鈴木長十商店さんのホームページ やっぱりあります!!
鈴木長十商店さんのホームページ発見しました。120年の歴史を感じさせるおもむきいっぱいのサイトです。かっちょい~。
鈴木長十商店さんのホームページへジャ~ンプ。
森歩き日記